トリプトファンという物質をご存じでしょうか?トリプトファンはアミノ酸の一種であり、必須アミノ酸でもあります。従って、我々は体内で合成することはできません。
つまり、トリプトファンは健康にとって重要な栄養素であり、心を落ち着かせたり、体内時計を調整するなどの重要な役割を持っています。従って、うつ病や時差ボケの改善に役立つと言われています。不眠症にも効果があります。
トリプトファンを摂取すると、以下のような経路で代謝されていきます。
5-HTP(5-Hydroxy-l-tryptophan)というのは、5-ヒドロキシトリプトファンのことです。
5-HTPは神経伝達物質であるセロトニンの前駆物質です。またメラトニンは脳の松果体から分泌され、睡眠と覚醒のサイクルを調節しています。
トリプトファンは5-HTP、セロトニンを経て最終的にはメラトニンに変換されます。セロトニンは幸せホルモンとも言われる脳内神経伝達物質です。うつ病の人はセロトニンレベルが低下していることがわかっています。従って、うつ病患者の処方箋では、セロトニンレベルを上げる作用を持つものが使用されます。
ちなみに、セロトニンの欠乏症状には以下のようなものがあります。
- 炭水化物への強い執着
- 過食症
- 不眠症
- ナルコプレシー
- 無呼吸症候群
- 頭痛
- 月経前症候群
- 線維筋痛症
思い当たる症状はあるでしょうか?一時的であるならば、特に対処する必要はありませんが、もし慢性的であるならばセロトニンレベルを上げるような処方をしてみるのがお勧めです。
もちろんトリプトファンをサプリメントとして摂取するのもありです。しかし、体内での変換率を考慮した場合、その直近の前区物質である5-HTPを摂取するのが良いでしょう。
お勧めはこちらです。こちらの5-HTPサプリメントはビタミンB6が配合されており、5-HTPがより効果的になっています。
Doctor's Best, ベスト 5-HTP, 100 mg, 60 ベジカプセル
しかし、摂取量には気をつけましょう。1日50㎎から100㎎が適量です。空腹時に摂るようにしてください。他の食物との同時摂取は吸収率を著しく低下させます。
参考までに以下に5-HTPによる副作用をまとめておきます。
- 吐き気
- 胃腸障害
- 強い眠気
- 躁病
- 不安感
- 皮膚炎
注1:腸は5-HTPから作られた大量のセロトニンに、過剰反応を示して、吐き気を感じます。
注2:強い眠気が起きるようでしたら、おそらくセロトニン不足のうつ病ではなく、ドーパミンやノルアドレナリンなどの「カテコールアミン」が不足したタイプのうつ病だと思われますので、チロシンやフェニルラニンなどに切り替えることをお勧めします。
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