2016年10月25日火曜日

甲状腺ホルモンの生成過程

TSH(甲状腺刺激ホルモン)は脳下垂体で生成されます。

TSHの生成に伴い甲状腺ではT4(チロキシン)が生成・分泌されます。T4自体は不活性であり、T3(トリヨードチロニン)に変換され活性化された状態になります。


チロキシン
T4(チロシン)
トリヨードチロニン
T3(トリヨードチロニン)

T4からT3への変換は肝臓において行われますが、いくつかのミネラルが必要とされます。特にセレニウムと亜鉛が重要な栄養素となります。

リーキーガット症候群やカンジダ菌感染症が、甲状腺機能の低下を引き起こしているケースが見られますが、セレニウムや亜鉛が適切に吸収されないがために、T3が十分にないのが原因のこともあります。

また、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)はTSH分泌をコントロールしています(TRHは視床下部において生成・分泌されています)。つまり、TRH分泌によりTSH分泌が促され、甲状腺においてT4が分泌されます。次に肝臓に運ばれたT4はT3に変換され、ビタミンやミネラルの助けを得て、細胞に作用します。
甲状腺ホルモン
しかし、T3はコルチゾール(ストレスホルモン)によって抑制されます。コルチゾール以外にも、ビタミン・ミネラル不足によってもT3はうまく働きません。従って、TSHやT4の血中濃度が正常であっても甲状腺機能低下症の場合があります。

甲状腺ホルモンカスケード理論

甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、体内のT4レベルによってコントロールされています(T3からのコントロールは微小です)。つまり、T4レベルが低下することで、脳下垂体からのTSH分泌が促進されます。

逆にT4レベルが増加すると、今度はTSH分泌が抑制されます。また、TSH分泌量は、視床下部における甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)の分泌量によってコントロールされています。
甲状腺ホルモンカスケード


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