2016年10月5日水曜日

ゲニステインは更年期障害の症状改善に効果的

ゲニステインは大豆に含まれる植物性ホルモンであり、大豆イソフラボンの一種です。フィトエストロゲンでもあり、女性ホルモンと似た働きを持っています。


ゲニステイン
ゲニステインの分子構造
【フィトエストロゲン】
フィトエストロゲンは、植物由来の女性ホルモン(エストロゲン)のことです。ゲニステインの他、ダイジンというフィトエストロゲンもあります。更年期障害、生理痛、心臓疾患、骨粗しょう症、悪性腫瘍を抑制する作用があります。


ゲニステインには、チロシンキナーゼの働きを抑制する働きがあります。従って、ゲニステインは細胞の分化・増殖を抑える作用があります。

また、ゲニステインはトポイソメラーゼⅡの働きを抑制する働きもあります。それにより、DNAの合成を妨げ、細胞の分裂を抑制します(抗がん剤と同じ作用)。さらに、抗酸化作用、血管新生抑制作用、免疫抑制作用などもあります。


ゲニステインと女性ホルモン(エストロゲン)

既述したようにゲニステインにはフィトエストロゲンの作用を持っています。このことは、閉経後の更年期障害の改善に効果があると思われます。

牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、多くのエストロゲンが含まれています。エストロゲンを多く含む食事は、乳がんの発症率を上げると言われています。

ゲニステインはエストロゲン受容体と拮抗するため、乳がんの発症率を低くする働きがあります。つまり、ゲニステインはエストロゲン受容体と結合することで、エストロゲンの作用を無効にする作用があります。

ゲニステインによるがん細胞抑制する作用

ゲニステインには血管新生抑制作用があります。血管新生とは、新たな血管の発育のことですので、ゲニステインには新たに血管が発育するのを抑えます。

がん細胞は新たな血管を作ることで増殖していきますが、ゲニステインはこの作用を抑えることができます。

ゲニステインと更年期障害

更年期障害では体内のエストロゲン生成が減少している状態です。更年期障害には、身体の火照りや不眠、情緒不安定などの症状がありますが、ゲニステインにはこれらの症状を緩和する作用があります。

従って、更年期障害の症状改善にはゲニステイン(サプリメント)と大豆製品などを積極的に摂ることが役立つと思われます。

ゲニステインと骨粗しょう症

ゲニステインは骨密度の低下を抑えることがわかっています。エストロゲンと似た作用を持つゲニステインは、カルシウムの取り込みを促進する作用があると思われます。

ゲニステインと甲状腺ホルモン

ゲニステインはチロシンの分泌を促すことがわかっています。チロシンは甲状腺ホルモンの材料です。

ゲニステインを摂取することで、チロシンの分泌が促進され、甲状腺ホルモンの生成が正常に行われます。

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