2016年10月29日土曜日

コレステロールをいじめないで!

そんなにコレステロールをいじめないで!

しばしば、コレステロールは心筋梗塞や動脈硬化、血栓症、高血圧症などの疾患の原因としてやり玉に挙げられますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?


コレステロールと言えば、すぐに思いつくのが卵(黄身)かもしれません。
そして、多くの人が卵を毎日食べることを恐れています。
それは、卵を食べると血中コレステロール値が上がってしまうという固定観念から来ているのだと思います。
コレステロールについては、余りにも多くの誤解があります。
コレステロールは生命活動において必須の栄養素です。
コレステロールは主に肝臓と身体を構成している細胞において生成されています。
もし、体外からコレステロールが補給されれば、肝臓や細胞におけるコレステロール生成はストップします。
逆にコレステロールが入ってこなければ、肝臓と細胞において必要量を生成し始めます。
このように、体内のコレステロールレベルは適度に保たれる仕組みになっています(ホメオスタシス)。
また、大量にコレステロールを摂取したとしても、余剰分は体外に排泄されてしまいます。
決して、血中に残留(または蓄積)して悪さをすることはありませんので、ご心配なく。
従って、コレステロールの摂取量と血中コレステロールレベルには、何の相関性もありません。
余分なコレステロールは、小腸が「受け入れ拒否」モードになるため、コレステロールが小腸の腸管壁を超えて血中へと溶け出すようなことはありません。
つまり、何度も言うようですが、余剰分は体外に排泄されてしまいます。

しかし血中コレステロール値が高い人もいる

このようなケースでは、遺伝的な要因が関わっている可能性があります。
また、不安や恐怖など精神的ストレスによってもコレステロール値は上がります。
また、高血圧、肥満、喫煙、高尿酸値、運動不足なども血中コレステロール値を上げることがわかっています。
血中コレステロール値を下げるために最も重要なことは、HDLとLDLの割合です。
HDL値はLDL値よりも高く保つことが大切です。

LDLが運搬役でHDLは掃除屋さん

コレステロールはタンパク質と結合することで、リポタンパクとなり細胞へ運ばれていきます。
LDLはリポプロテアーゼインピンジメントを細胞へ運搬する役割があります。
一方、HDLは余分なコレステロールを掃除する役割をもっています。
しかも、血中に浮遊しているコレステロールだけでなく、細胞内に取り込まれたものも取り出して除去してくれます。
既述したように、コレステロールは我々の生命活動にとって必須の栄養素です。
従って、LDLがなければ、コレステロールが細胞内に取り込まれなくなり、身体の正常な機能を脅かします。
しかし、問題は余ったコレステロールの処置です。
ここで、HDLの出番が来ます。HDLは余剰コレステロールを体外へ排泄してくれるからです。
LDLのことを悪玉コレステロールと呼んだりするので、「悪い奴」というイメージがありますが、そんなことは決してなく、LDLのお陰で身体は健康でいられるのです。
要はバランスの問題ですね。

応援クリックをお願いいたします!いつもありがとうございます!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 健康ブログへ