妊娠しようと思っている女性は、特にヨウ素摂取量に配慮すべきです。
New England Journal of Medicineに投稿されているある論文には、妊婦が甲状腺機能低下症の場合、子供のIQは顕著に低い場合が多いと報告されています。
さらに、低い運動能力、ADHD、低い言語学習能力などの併発リスクも高いとしています。
また、妊娠時に甲状腺機能低下症であった場合、生まれてきた子供のIQは85以下であったとも報告されています。
従って、妊娠する前に甲状腺の機能を検査し、正常に戻しておく必要があります。
甲状腺機能は食事によって、十分改善させることが可能です。
妊娠の12週目までに、母親の身体で分泌される甲状腺ホルモンにより、胎児の成長を促されます。
この時期に甲状腺ホルモンが十分に分泌されていなければ、胎児の脳みそは十分に発達してくれません。
場合によっては、流産をしてしまうことがあります。
従って、この時期に特に甲状腺ホルモンは大量に必要とされます。
ちなみに、12週目以降は、胎児自身が甲状腺ホルモンを生成し始めます。
妊娠を予定されている方は、ヨウ素の摂取量に十分配慮しましょう。