甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの分泌が低下しています。
ヨウ素不足によって引き起こされているケースが多いです。
甲状腺機能低下症の患者の95%は、ヨウ素不足であることが報告されています。
また、人口の10%、そして60歳以上の女性の20%に甲状腺機能低下が認められます。
甲状腺機能低下症の診断
甲状腺機能低下症の症状は、他の疾患と非常に似通っているため、診断がなかなか難しいです。
もっとも信頼性が高いのは、患者の症状をよく調べてみることです。
疲労感
疲労感は甲状腺機能低下症の典型的な症状です。
うつ症状が併発していることも多いです。
うつ病と診断されたことがある場合、甲状腺機能の検査を受けると良いでしょう。
体重増加
運動をたくさんこなしていても、体重が増加してしまいます。
また、摂取カロリーを制限していても同様に体重増加が起こります。
乾燥肌
保湿クリームを塗っても皮膚の乾燥が改善しない場合、甲状腺機能低下症の可能性があります。
抜け毛
抜け毛も特徴的な症状です。
しかし、甲状腺機能が改善すれば、新しく髪の毛は生えてきますので安心してください。
低体温
低体温のため寒さに対して敏感になります。
また、なかなか身体が温まりません。汗もほとんどかきません。
家族歴との関係
家族の中に以下に示す疾患を持つ人がいる場合、甲状腺機能障害にかかるリスクは高くなります。
- 糖尿病
- 自己免疫疾患
- クローン病
- 甲状腺機能障害
- 多発性硬化症
- 甲状腺腫