2016年11月24日木曜日

ビタミンK2の機能

ビタミンKは腸内細菌によっても生成されるので、欠乏症になることは少ないです。
しかし、昨今、腸内環境が芳しくない人が急増しています。


また、添加物、薬(抗生物質など)、食環境の悪化(ジャンクフード)などにより、腸内環境は悪化します。
そのため、十分なビタミンKが体内に取り込まれず、様々な健康上の問題が現れている人が増加しています。

ビタミンK2の作用

ビタミンKにはK1とK2があります。
納豆に多く含まれているのは、ビタミンK2です。
ビタミンK2には以下のような作用があります。
  • 骨を丈夫にする
  • 血液凝固を助ける
  • 心臓病を予防する
骨を丈夫にする
骨の形成にはカルシウムが必要ですが、カルシウムが骨に吸収されるときに必要な材料にオステオカルシオンという物質があります。
ビタミンK2はオステオカルシオンの生成を行っています。
従って、カルシウムがたくさんあっても、ビタミンK2によってオステオカルシオンが生成されていなければ、骨に吸収されません。
余ったカルシウムのほとんどは体外に排泄されてしまいますが、残るものも多少あります。
それらの余ったカルシウムが、血栓や結石、組織の石灰化、動脈硬化などを引き起こします。
これらの既往歴がある場合、ビタミンK2が不足している可能性があります。
また、このような現象をカルシウムパラドックスと言いますが、カルシウムの吸収率低下にはマグネシウム不足も関係していることがありますので、マグネシウム摂取にも配慮する必要があります(Ca : Mg = 2:1が理想的だと言われています)。
血液凝固を助ける
皮膚を切って出血しても、時間が経てば固まりますね。
このような血液凝固作用が働くのは、ビタミンK2があるお陰です。
しかし、ビタミンK2が直接的に血液を凝固されるのではなく、この作用そのものは血液凝固因子によって成されています。
血液凝固因子はタンパク質でできています。
ビタミンK2は血液凝固因子を生成するために必要な栄養素になります。
しかし、血液がしっかり流れるべき場所では血液が固まってしまうと大変です(血栓症などのリスク)。
そのために必要なのが、血液の凝固を防ぐタンパク質です。
ビタミンK2は血液の凝固を防ぐタンパク質の生成にも関わっています。
心臓病を予防する

マトリックスGlaタンパクという物質には動脈へのカルシウム沈着を防ぐ作用があります。
このタンパク質の作用により、動脈硬化や心臓病などが予防されます。
ビタミンK2は、このマトリックスGlaタンパクの生成にも関わっています。
従って、心臓病予防にはビタミンK2は欠かせない成分です。

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