2016年10月30日日曜日

ヨーグルトが腸管を炎症させているかもしれない!?

腸内には100兆個の腸内細菌が生息しています。これは、我々の身体を構成している細胞数の10倍以上の数です。



従って、腸内細菌は重要な臓器の一つと言っても過言ではありません。腸内細菌を理想的な状態に保つことが、病気の予防になり、全身的な健康に直結していることは明らかですね。

昨今の食生活の欧米化に伴い、腸内細菌のバランスを大きく崩している人が増えています(悪玉菌>善玉菌)。この時、腸管には炎症反応が起こっています。

炎症の慢性化は、自己免疫疾患(リューマチ性関節炎、クローン病、乾癬など)や他の疾患の原因になります。

糖尿病も腸管の障害による自己免疫疾患であると考えられます。


このような腸内細菌のバランス悪化の要因の一つに抗生物質の乱用があります。抗生物質を摂取することで、腸管に生息している全ての腸内細菌を殺してしまします(悪玉、善玉、日和見の全て)。

たった1回の抗生物質の使用によって、腸内フローラのバランスを完全に壊してしまうのです。

抗生物質以外の原因としては、食事や環境ホルモンがあります。慢性的に腸内環境が荒れた状態だと、最終的にはリーキーガット症候群に至ります。

精製食品や人口添加物は、腸管にダメージを与えます。

具体的には以下のような栄養素が原因になります。

  • グルテン
  • 精製肉
  • 砂糖
  • アルコール
  • コーヒー
  • チョコレート・・・などなど

これらの食品にはヒスタミン生成を促す物質が含まれています。

ヒスタミンは悪玉菌によって生成されます(ヒスタミンは炎症を促す化学物質です)。


ヒスタミン不耐症?


腸内細菌のアンバランスにより、悪玉菌が増殖するとヒスタミンの生成が増えます。

ヒスタミン不耐症は、腸管のヒスタミン濃度が上昇することによって生じます。

また、このような状態はDAO酵素の不足によるものと考えられます。

DAO酵素は腸粘膜において生成されヒスタミンを分解する作用があります。

ヒスタミン濃度が高まると、炎症が起こります。

また、それに伴い以下のような症状が引き起こされます。

  • 皮膚炎
  • 喉の閉そく感
  • 頻脈
  • 鼻づまり
  • 頭痛
  • 疲労感
  • 胸やけ
  • 体重増加

 


プロバイオティックスとヒスタミン濃度の関係


プロバイオティックスは腸管の健康にとって必須の栄養素です。

しかし、ヒスタミン濃度への影響は、その種類によって異なります。

プロバイオティックスを以下のように3分類してみました。

  1. ヒスタミン分泌を促すプロバイオティックス
  2. ヒスタミン分泌に関係ないプロバイオティックス
  3. ヒスタミンを分解するプロバイオティックス
 
ヒスタミン⇑
ラクトバチルス・カゼイ菌、ラクトバチルス・ロイテリ菌、ラクトバチルス・ブルガリカス菌(ヨーグルトに多く含まれている)
ヒスタミン⇒
ストレブトコッカス・サーモフィラス菌(ヨーグルトに多く含まれている)、ラクトバチルス・ラムノーサス(ヨーグルトに含まれる、炎症抑制作用)
ヒスタミン⇓
ビフィダス菌(母乳に含まれる)、ロンガム菌、乳酸菌


リーキーガット症候群は腸管の慢性的な炎症によって引き起こされます。

また、腸管の炎症は、非常に多くの人に認められる症状です。

プロバイオティックスには整腸作用がありますが、上記のように場合によっては炎症物質であるヒスタミンの分泌を促進させてしまうことばあります。

この点に注意して食事、サプリメントを選ばなければなりません。


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